こんばんは。橋本です。
じつは冬休みが終わるまでのこり2週間となりました。
みるめのみなさんは宿題わすれてないですよね?
クリスマスの何が楽しみって、
家族でクリスマスパーティーをすることです。
何年か前には、なんかよくわからない生贄の話の映画見ながらチキンを食べました。
すごく気持ち悪かったです。
そんな年の瀬の今見ると楽しさ倍増なおすすめの作品がこれです。
『未来は今(The Hudsucker Proxy)』 (1994)
監督・脚本はコーエン兄弟で、脚本に彼らの友人であるサム・ライミが参加しています。
Joel と Ethan Coenの兄弟は、『ファーゴ』『ノーカントリー』などの作品で有名な映画監督です。
わたしは2人のファンです。
コーエン兄弟はその有名な作品群から、
惨い表現と人が死ぬサスペンスという印象が強い気もします。
もちろんそれも好きです。
しかし、わたしが特に好きなのはあの破天荒なかんじというか、ジョークのセンス、
それでいて緻密なところというか、芸が細かいというか…
「映画のなかの映画」と言ったらいいのかわかりませんが
そんなベタでかっこいいシーンを入れてくることが多いくせに、
ただ没頭するのではなく、ふざけているんだか、真剣なんだか、
どこか一歩引いたところで冷静沈着に捉えているような視点が常に垣間見えます。
役者のおいしい使い方を心得ているという点でも、ぜひ見てほしいです。
もしコーエン兄弟の作品が気になったら、たくさんありますが、
まずは『赤ちゃん泥棒』『ミラーズ・クロッシング』『ビッグ・リボウスキ』あたりが
特におすすめしたいところです。なんでって、わたしが好きだからです。
そして、この『未来は今』という映画は、年末が舞台の話です。
話の流れはよくあるかんじなので、
もう、べつに「先が読めないストーリー!」とかそんなのはどうでもいいんです。
ただもう愛すべきユーモアと、映像のおかしさを楽しんだら、
そのあとにおまけのふりしてついてくる全体感、
一歩うしろにさがって「それが何なのか」というのを冷たく見つめる思考そのものに
あとは身をゆだねるだけです。
素晴らしすぎるからといって、それが真実ではないということはないのです。
ちなみにこのセリフはマイケル・ファラデーという物理学者の言葉でコーエン兄弟とも映画とも何も関係ありません。
エンターテイメントはお客を騙し続けなければ成立しませんが、
コーエン兄弟のエンターテイメントは、
「騙している」ということそのもので遊び、それをチラっとのぞかせて、にやりと笑う、
エンターテイメントが成立するかしないかのところで揺れ動くさまを楽しむ、
と言ったらいいでしょうか。
映画のあらすじとか書いてないですが、調べればきっとwikipediaが教えてくれます。
のであとはよろしく、ということで…、
みなさまにとって今年が良い年であったと思えるようになりますように。
よいお年を。