柳田です。
今回は僕の作品「e99」の紹介です。
ずっと何を書こうか悩んでいました。
言葉の力に怯えていました。
この作品のテーマは「生と死」です。
いま、“死に脅える”時代だと思うのです。
もしかしたらと「死」を予感しませんか?
でも、本当の「死」なんて分からないでしょう?いま生きているのだから。
メディアなどで「死のニュース」に遭遇しても、どこか流してしまう自分がいます。
正直言って、フィクションと変わらない気がしています。
どこかの他人の「死」を実感できますか?
僕だけでなく、現代人はその傾向にあると思います。
その危うさにとても恐怖しています。
この作品はフィクションです。
しかし、それを逆手に取って、フィクションの表現に期待しました。
リアルにフィクションを感じてしまうのなら、その逆もあるだろうと。
あえて内容に触れない作品紹介をしました。
このような作品は言葉にするべきではないと思っています。
口にすればするほど、どこか壊れてしまう気がしてならないのです。
とにかく観てくださいとしか言いようがありません。
これまでの言葉すら、すべて邪魔だったように思えます。
3分の映像に何を思うでしょう。
それは、あなたの「見る目」が決めることです。
正解なんかありません。
ただ、“願い”を持ってこの作品を手掛けたこと。それは感じて欲しいです。
2月15日、待ってます。